発達障害の子供の将来はどうすればいい?仕事や仕事探しはどうなるの?
発達障害の子どもと暮らしていると、親として不安になるのは、やはり将来のこと。
仕事を探すにしても、普通の就職活動ではなかなかうまくいかないんです。
でも、支援やサポートを使うことで、より良い将来を作ることができます。
今回は子供の将来にむけてどんな支援やサポートがあるのかをご紹介しますね。
発達障害の子供を持つ親には将来のことが不安になるのはみんな同じ?
学校や毎日の生活でも、発達障害があるだけで周りの子より行動をするのも大変な子どもはかなり多いです。
幼いうちに発達障害が分かっているなら、ある程度のトレーニングはできますが、それでもやっぱり不安はつきません。
親も不安ですが、将来が分からないのは、先の見通しを立てる能力が弱い発達障害の子どもも同じ。
できるなら、ある程度将来を形として作っておきたい所。
事実、発達障害の診断を受けた時、毎日の生活と同じくらい、未来のことが心配になる親は多いです。
成人してから診断を受けた人でも、親にとっては将来が不安になるもの。
子どもの時に診断されたとなれば、その不安はより長くなりますよね。
なので、まずは今すぐ始められる、将来への準備をしていきましょう。
発達障害の子供の将来(仕事)に向けて小さい時から生活力を高めていこう!
まずは子どもと早い段階からできる、将来につながるトレーニングから始めましょう。
それが「生活力トレーニング」。
簡単に言えば、子どものできる範囲で、料理や洗濯、買い物などの生活スキルをアップさせるお手伝いをしてもらおう、ということ。
発達障害の子どもは、確かにできないこととできることにバラつきがありますが、本人の体調やできるレベルに合わせて、少しずつお手伝いをしてもらうだけで、毎日の生活スキルが身につけられるんです。
なにより、毎日の行動には、学校で習う基本的な力を使うことになり、勉強も学校でする以外に、身についてくるという訳。
また、親子で接する時間が増える、スキンシップが増えるということは、それだけ子どもの心の安定にもつながります。
親が信頼できる存在であることもはっきり感じ取れるようになるので、子どもにとっても将来への精神的な土台が作れるというのも大きいですね。
できないことは専用のサービスを頼るのも手
生活力をアップさせても、ご飯を食べる意欲がもともとない子どもが、ちゃんと独り立ちしてご飯を食べてくれるかは不安ですよね。
そういう子どもの自立を考えるなら、宅配弁当などのサービスを利用するのもいいでしょう。
注文すればすべての商品をまとめて送ってくれるネットスーパーや、毎週食材を届けてくれるサービスなど、食を支えてくれるサービスはかなり増えています。
これらは時間どおりに必要な物を届けてくれるので、将来の食事に心配がある子どもの自立に役立ってくれることでしょう。
同じように、宅配クリーニングなど、生活に必要なことを代理で行ってくれるサービスもありますので、
生活力を上げるだけでは不安な場合は、こういう物を使えるように教えてあげるのも一つの手です。
仕事をしたい、探したいなら就労支援を使うのが一番
生活力はトレーニングでアップできても、将来一人で暮らす子どものことを考えれば、あわせて就職についても考えたいもの。
最近では、自治体でも発達障害についての就労相談を受け付けている、支援施設も増えているのがありがたいです。
自治体の支援者は、より本格的な就職を行うための支援施設ともつながっていることが多いので、一般的な求人から探すよりも、支援を受けて探すほうがはるかに楽。
なにより、子どもの特性に企業が気にかけてくれるよう、取り組んでくださる支援者も多いです。
一人で悩む前に、就職について支援者の方と相談して、いろいろ考えてみましょう。
就労支援施設は、いわゆる作業所以外に、ビジネスマナーや就職に向けての問題、得意なことを一緒に探してくれる施設もあります。
近くに支援学校がある所では、社会に出る前にビジネスについて、更には実際の就職に向けての支援をしてくださる所も。
こういった施設は「就労移行支援施設」といい、サイトも簡単に見つかります。
発達障害の方を積極的に取り入れている企業もあります
発達障害の子どもの就職を考える場合、やはりその特性を気にかけてくれる会社に入りたいもの。
一部企業では、「特例子会社」という、障害のある方を積極的に取り入れるための子会社があり、最近では発達障害の方も就職することが多くなっています。
もしも子どもの能力に合う特例子会社があるなら、支援を受ける際に見学、実際の仕事を体験するというのも就職活動になりますよね。
就労移行支援施設は、こういった特例子会社への見学などを積極的に行っている所も多いので、あわせて活用するのもおすすめです。
これは私の体験になりますが、私も以前就労移行支援を使っていたことがあります。
結果、自分の就職に向けての問題や、支援を受けた上での就職をすることが、具体的に理解できました。
特例子会社への実習などもあり、自分の働きたい環境を体験するだけで、将来をはっきりと形にできたのも大きなメリットだと思います。
一人で悩んでいたら決してうまくいかなかったので、就職を考えるなら、就労移行支援などの支援を受けて職業を探すのが一番安心です。
まとめ
発達障害の子どもが一人でも自立して生活していくためにいろんなサービスなどを使ってみるのも1つの手ですよね。
現在、発達障害を持ったまま大人になり、独り立ちをしている人は思った以上に多いです。
子どもの間に将来のことを考えて行動すれば、一人になったとしても、何もない状態で大人になるよりはずいぶん生きやすいはず。
まずは今からできることから、子どもの将来の自立へ向けて行動していきましょう。
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